ココロとカラダがよろこぶ心地いい木の家づくり

合板や化学系接着剤は使用せずに、国産の木材や自然素材を使用し、シンプルで飽きのこないデザインで、心地よく健康で安全に過ごせる木の家づくりのブログ

木の家と健康

 最近の住宅事情で「そうかなぁ?」と思っていることがあります。
それはよく言われている「健康住宅とは、高性能で高断熱(無暖房で15℃ or 18℃以上)でエコですよ」ということです。

高断熱(無暖房で15℃ or 18℃以上)にすると「健康住宅ですよ」「エコ住宅ですよ」という風潮があるような気がしています。

大規模な住宅建材メーカーが莫大なエネルギーを消費して、工業製品である石油由来の新建材、化学物質の接着剤や塗料を開発、製造しています。それを使用して建てた「健康住宅」といわれる高断熱の住宅が大量に供給されています。


 住まいは、気持ちを和らげる場所、心地良く睡眠できる場所、ストレスを癒して明日への活力を養う場所。人生で長い時間を家族と過ごす大切な空間です。現代社会において、その重要性は益々大きくなるばかりです。

 今、自然素材の使用による健康へ配慮した家づくりの取り組みが少しずつ研究され始め、検証も行われてきています。

 参考 木の家の健康を研究する会

私も、随分前から自然素材の木の家は健康に良いと思い住宅設計をしてきています。

自らの設計で自宅兼モデルハウスを建てて住んでもいます。ここに住む前にアパート(D社)に住んでいましたのでその違いが本当に良く分かります。

 ですので、多くの方に「自然素材の木の家」知っていただきに住んでほしいと思っています。

 ご自身、ご家族のココロとカラダの健康のために。


次回は、木の家の効果をアップしたいと思います。

こんな片流れ屋根はやめた方がいい

家を建てる時、建築確認という申請を必ずしなければなりません。
申請後、法規(建築基準法)上問題なければ「家を建ててもいいですよ」という確認済証という書類がもらえます。

基本的に、法規(建築基準法)上問題なければどんな家でも建てられます。
しかし、どんな家でも建ててもいいと言っても自分勝手な家を建ててしまうと

後々、近所の方とトラブルの原因になることもあります。

もしかしたら表面上はにこやかに話していても、

内面は穏やかではないかもしれません。


では、どんなことに注意を払うとよいのか?

その一つとして、

私が設計上でいつも心がけているのは近隣への配慮です。

それは、
片流れ屋根にしない

ということです。

最近、流行でこのような屋根を「カッコイイ」と思われる方が多いようで、良く見かけるようになってきました。

だけど、気を付けていただきたいと思います。

なぜかというと、
片流れ屋根は、切妻屋根より屋根の高さが高くなってしまうからです。

屋根が高くなってしまうと、
①近隣に長い影を落としてしまう。
②近隣に圧迫感を与えてしまう。

からです。

下の写真を見てもらえれば分かると思いますが、もし裏の家が自分の家だったらどうでしょう。
イヤな気分になりませんか?

片流れ屋根


「片流れ屋根はやめた方がいいですよ」
こんなことを言うハウスメーカーや工務店などほとんどいません。
このことに気づいていない、無関心な建築士もいます。

なので、施主が気づけないのも無理はありません。

でも、その場所で一生涯暮らしていくのですから、
近隣の方とトラブルなく、心地よく暮らすためには配慮した方が良い思いませんか?


周りに家がなければあまり気にする必要はありませんが、
住宅街での家づくりにおいて、近隣環境への配慮は法規には載っていない設計上大切な事項なのです。

近隣や周辺環境へ配慮して、心地良い暮らしを実現しましょう。

スキップフロアをオススメしない理由

家づくりにおいて、スキップフロアと聞くとどんなイメージを持っていますか?
恐らく多くの方がイメージ的には

「オシャレでかっこいい」

「狭くても開放的な家にできる」

というようなことではないでしょうか。

確かに、一部分はその通りだと思いますが、以下の条件のもとでずっと暮らしていけるのなら良いと思います。

その条件とは
「将来に渡って心身ともに健康で若い方なら」

遺伝子技術の進歩もありますが、現在ではすべての方がこの条件をクリアできる人はいません。

では、何故その様な人でないとオススメしないのかと言いますと、

「不慮の事故や病気に見舞われたり、また将来的に心身が健康でなくなり衰えが出てくると急に不便な家と化す」からです。

どこが不便なのか?
スキップフロアの階段です!


今現在、心身ともに健康な方はなかなかイメージしづらいと思いますが、
足腰は弱くなって、脚力がなくなってくると20センチの段差を上がるだけでも難しくなります。

「リフォームすればいいじゃん」

と思うかもしれませんが、リフォームするにもスキップフロアは構造が複雑で、バリアフリーにしづらいのです。


もしかしたら、明日交通事故にあって思うように動けない身体になっているかもしれません。
あるいは、脳梗塞などの脳疾患や狭心症などの心疾患で倒れて麻痺が残るかもしれまん。
いつ、何が起こるか自分でもかわからないのです。

もしかしたら、自分ではなく愛する家族に起こる可能性もあります。

その時のために、ほとんどの方は医療保険や生命保険に加入されていると思います。
しかし、ほとんどの方は家づくりの事になると万が一の事を全く考えられていないのが現状です。

もし、そのような状態になってしまったらこれほど住みづらい家はないでしょう。
改修しようと思っても、構造が複雑ですのでバリアフリーにするとなると結構大変で費用も掛かる思います。


なぜ、私がこのようなことを話すかと言いますと、

多くの高齢者の家や障がい者の家を見てきているからです。

特に、介護が必要な高齢の方は「若い時はこうなるとは全く考えもしなかった」(介護が必要な状態になって多く段差がバリアーになり、住みづらくなった)と言っているからです。

私は、一級建築士であり介護福祉士であり福祉住環境コーディネーターでもあるため、住環境においては将来バリアになるであろう部分はなるだけ設計に配慮するようにしています。


私が設計する家は、

将来に渡って心地よく過ごしていただくことを目的にしています。

ですので、

スキップフロアはオススメしておりません。

「かっこいい」から売れればいいではないのです。

「若い時はこうなるとは全く考えもしなかった」とならないためにも、是非参考にしていただきたいと思います。

他にも、螺旋階段、逆転プラン(LDKが2階にあるプラン)などもオススメしておりません。


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