住宅の環境は、熱、風、光、空気など、さまざまな自然の摂理を受けており、私たちはその影響を受けながら日々暮らしている。

これらの要素が適切でない状態になると、心身の不調や病気になる可能性も増大する恐れがある。

例えば、
夏場室内温度が高いと熱中症になったりや冬場に暖かい所から寒い所に移動するとヒートショックで循環器系に不調が現れることがある。

また、風が通り抜けると気持ちがいいが、風が抜けないと暑さが籠ったりして熱中症になったりする。エアコンを使用すればいいが、使用しない方も意外に多い。

光が入らずうす暗い部屋にいると精神的にも病んできたり、

あるいは化学物質が放出される建材を多用している部屋いると目がチカチカしたりその空気を吸ったりして喘息、アトピーになったり頭痛がしたりすることがある。

そうならないためには、
①断熱性能を上げる
②風が通り抜けようプランニングする
③窓を大きくし光を上手に取り入れる
④なるべく自然素材で住宅をつくる
ということが家づくりに大切になってくる。

特に今重要になってきているのが「断熱性能」である。
世界中でカーボンニュートラルが叫ばれているが、当然日本もその一国である。そのため建築業界でもその影響は大きい。住宅は冷暖房に使うエネルギーが大きいため断熱性を高め省エネルギーにしCO2を減らす必要がある。そのため今まで以上に高断熱が求められている。

この様に今でも今まで、断熱の目的は冷暖房負荷の低減による省エネルギーの側面が多きかったが、
最近では断熱性能を上げると身体的な健康増進にもつながると期待できることが分かってきのである。
(下部参考資料をご覧ください)

なので、断熱性を高めないことは考えられないのではと思う。
断熱性を高めることによって、コストはかかるが健康と医療費の低減つながるになるのであれば長期的に元は取れるのではないでしょうか。




以下に参考資料を載せてあります。
出展:岩前篤 「スマートウェルネスの狙い」より抜粋

◇季節間変動の明らかな死因
死因_page-0001


◇家庭内事故による年間死亡者数
家庭内事故_page-0001



◇新しい住まいの断熱性(グレードが上がるほど断熱性が高い)

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◇断熱グレードと改善率(グレードが上がるほど改善率が良くなる)
断熱グレードと改善率_page-0001


◇寝室とトイレ
寝室とトイレ_page-0001


◇トイレの室温上昇

トイレの室温上昇_page-0001
◇改善率と増加程度
改善率の増加程度_page-0001

全てをご覧になりたい方はこちら
岩前篤「スマートウェルネスの狙い」