家づくりにおいて、スキップフロアと聞くとどんなイメージを持っていますか?
恐らく多くの方がイメージ的には

「オシャレでかっこいい」

「狭くても開放的な家にできる」

というようなことではないでしょうか。

確かに、一部分はその通りだと思いますが、以下の条件のもとでずっと暮らしていけるのなら良いと思います。

その条件とは
「将来に渡って心身ともに健康で若い方なら」

遺伝子技術の進歩もありますが、現在ではすべての方がこの条件をクリアできる人はいません。

では、何故その様な人でないとオススメしないのかと言いますと、

「不慮の事故や病気に見舞われたり、また将来的に心身が健康でなくなり衰えが出てくると急に不便な家と化す」からです。

どこが不便なのか?
スキップフロアの階段です!


今現在、心身ともに健康な方はなかなかイメージしづらいと思いますが、
足腰は弱くなって、脚力がなくなってくると20センチの段差を上がるだけでも難しくなります。

「リフォームすればいいじゃん」

と思うかもしれませんが、リフォームするにもスキップフロアは構造が複雑で、バリアフリーにしづらいのです。


もしかしたら、明日交通事故にあって思うように動けない身体になっているかもしれません。
あるいは、脳梗塞などの脳疾患や狭心症などの心疾患で倒れて麻痺が残るかもしれまん。
いつ、何が起こるか自分でもかわからないのです。

もしかしたら、自分ではなく愛する家族に起こる可能性もあります。

その時のために、ほとんどの方は医療保険や生命保険に加入されていると思います。
しかし、ほとんどの方は家づくりの事になると万が一の事を全く考えられていないのが現状です。

もし、そのような状態になってしまったらこれほど住みづらい家はないでしょう。
改修しようと思っても、構造が複雑ですのでバリアフリーにするとなると結構大変で費用も掛かる思います。


なぜ、私がこのようなことを話すかと言いますと、

多くの高齢者の家や障がい者の家を見てきているからです。

特に、介護が必要な高齢の方は「若い時はこうなるとは全く考えもしなかった」(介護が必要な状態になって多く段差がバリアーになり、住みづらくなった)と言っているからです。

私は、一級建築士であり介護福祉士であり福祉住環境コーディネーターでもあるため、住環境においては将来バリアになるであろう部分はなるだけ設計に配慮するようにしています。


私が設計する家は、

将来に渡って心地よく過ごしていただくことを目的にしています。

ですので、

スキップフロアはオススメしておりません。

「かっこいい」から売れればいいではないのです。

「若い時はこうなるとは全く考えもしなかった」とならないためにも、是非参考にしていただきたいと思います。

他にも、螺旋階段、逆転プラン(LDKが2階にあるプラン)などもオススメしておりません。